kinesthetic

 木曜日2限は大学院で「英語教育学」の授業です。そこでThe Effect of Signing Paired with Singing Receptive Vocabulary Skill of Elementary ESL Students(Schunk,1999)というジャーナルを読み,議論している中で,kinesthetic learningという手法を教わりました。それについて簡単に紹介したいと思います。
 まず,kinestheticとは何でしょうか。『リーダーズ英和辞典』(研究社)によれば,「運動感覚(性)の」という意味なので,kinesthetic learningは「運動感覚を伴う学習」ということになります。例えば,fishingという語を学習する時に,釣りをする動作をしながら覚えるとより定着させることができるようです。このように動作と結びつけながら言葉を身につけるという手法をTotal Physical Response(TPR)と呼びます。視覚や聴覚に加え,動作を用いることが言語習得をより強固のものにすることが,Ascherや Krashen によっても述べられています。
 今回授業で扱ったジャーナルでは,歌を用いて受容語彙を学ぶ時,合わせて「手話」による動作をすることが効果的だというものでした。初学者にとってそういった手法は,より楽しく効率的に英語を学べる点でいいものだと思います。