teenagerの発話における be like

 昨日(12/22/11)は明治学院大学において,山口征孝先生による講演会がありました。山口先生は,ニュージーランドのオタゴ大学人文学部で講師をなさっている方で,言語使用の社会文化的側面,特に言語とアイデンティティーの問題を中心に研究をなさっているそうです。今回は,「ことばとアイデンティティー:談話分析の実戦から」というテーマでお話をしていただきました。
 内容は,講演というよりもセミナーという形式で,先生が取られたデータを皆で分析し,議論するというもので,とても興味深いものでした。そこで知った英語表現を紹介します。
 データの中にAnd I'll be like "Oh I'm from New Zealand nanana."という発話がありました。このbe likeとは,「・・・だって」というときにteenagerがよく使う表現だと山口先生に教えていただきました。後で辞書を引いてみると,このlikeは間投詞で,「[発言をそのまま伝えて]・・・だって」とあり,例文としてHe's like, "Give me a break!"(彼ったら「かんべんしてくれよ」だって)が挙げられていました(『スーパーアンカー英和辞典』学研)。
 自分の研究で,COLT Corpusの分析をすることがありますが,teenagerの英語には独特の表現があり,解釈が難しい箇所が見られることがあります。そのような表現も知識として身につけていけたらと思います。
 最後になりましたが,貴重な時間を割き,講演をしてくださった山口先生,このような機会を作ってくださった生田先生ありがとうございました。