employeeのストレスは?

 employeeのストレスの位置について質問を受けました。中高生はアクセントと教えられますが,専門的にいうとストレスなので,ここでは基本的にストレスと呼びます。その質問とは,

 「employeeのストレスはployの"o"の部分にあるんじゃないんですか?」

というものでした。その日私は"ee"で終わる単語は"ee"にストレスが置かれるというルールがあると教えたのですが,使用している単語帳には"o"にストレスがあると言われ,調べてみました。『ルミナス英和辞典』(研究社),『リーダーズ英和辞典』(研究社),『ジーニアス英和辞典』(大修館書店),『スーパーアンカー英和辞典』(学研),『オーレックス英和辞典』(旺文社),『ウィズダム英和辞典』(三省堂),LDOCEOALDと手持ちの辞書を片っ端から調べてみると,OALDを除き,どの辞書にも両方のストレスが掲載されていました。OALDには"o"にストレスがくるもののみが載っていました。
 ネイティヴの先生に聞いてみたところ,"I normally put the stress on 'ploy', but I'll put it on 'ee' if I'm stressing the fact that someone is an employee, not an employer."とおっしゃっていました。ただし,方言等にもよるそうですが。
 受験参考書にemployeeは"ee"にストレスがくる語の代表例として載せられているのをしばしば目にしますが,実際の英語では必ず"ee"にストレスを置くわけではなく,むしろ"o"にストレスを置く方が普通のようです。そういったものを鵜呑みにするのではなく,きちんと調べる必要性が感じると同時に,細かいところまでよく見て学習していることに感嘆させられた質問でした。
 Cambridge International Dictionary of Englishを見てみることを薦められたので,図書館で調べ,新たな発見があったら後日アップしたいと思います。