beef up

 少々昔の記事となりますが,DY(02/28/13)より英語表現を紹介します。みずほ銀行みずほコーポレート銀行の合併契約に関するものです。

Mizuho to beef up horizontal connection
 Mizuho Financial Group has announced its new management structure ahead of the planned merger of two affiliated banks, aiming at strengthening horizontal coordination within the organization's operations.
 Mizuho Corporate Bank and Mizuho Bank are set to merge July 1 to create a new Mizuho Bank.
http://www.yomiuri.co.jp/dy/business/T130227005089.htm

 ここではタイトルにあるbeef upを取り上げます。beef upは「強化[増強,増大]する,...に多くの金を使う」という意味で使われます(『リーダーズ英和辞典』研究社)。LDOCEで語義を確認すると,to improve something or make it more interesting, more important etcとあり,「あるもの[こと]を良い方向に持っていくこと」に使える表現だと分かります。
 beefには他動詞で,「(牛を)太らせる」という意味があります(『リーダーズ英和辞典』同上)。ここから,上記のような意味が生まれたと考えられます。beefの語源を辿ると,bov-に「牛」という意味があるようです。確かに,2000年代初頭にはやった,BSE牛海綿状脳症)問題のBSEの略であるBovine Spongiform Encephalopathyにはbovine(「牛のような」)が使われています。
 また辞書を読んでいると,「不平を鳴らす」という意味もあります(『リーダーズ英和辞典』同上)。LDOCEによると,この意味の場合,主に俗語で,aboutと共起するようです。beefと一言で言っても様々な用法があることが分かります。